優しい手

 昨日、実家へいったついでに、



父に、


「まだ左肩痛いの?」



と聞いたら、



「今日はもうだいぶ痛くない。押すと痛いけれど」


 


正直、じゃあ、揉んであげなくていいかって思いそうになったけれど、


 



この機会を逃しちゃうなんて勿体無いかも!
(父の痛みもいつまで続くか分からないし。でも、私よりはるかに長いのですが・・・)



と、意を決して!
(大袈裟かもしれないけれど、
私には、結構「肩揉んであげるよ」って言い出す勇気が必要だった。)



素直に、「私が揉んであげるよ!」とは


言えずに、


息子に、「じいじの肩もんであげて!ママも一緒にするから」



と言った。



も~、私の精一杯(苦笑)



おもちゃで遊んでいた息子は、
「え~、今は嫌だ~」って言い出して・・・



しびれを切らして、
「じゃあ、もうママだけでするよ!」(って、本当は、私の問題なのに。。)



やりだしたら、横で見ていたばあばに、息子がしだしてくれた。



息子に、お手本を見せるように、私が父の肩を揉み、
息子は、それをみて、母にしてあげる。
(普通の肩もみは、既に息子は私に何度かしてくれているので知っているけれど、
ヘキを揉んであげるのが、興味をそそったらしい。)



「ヘキが痛いんだ。」と父。



しばらく私がもんであげていたら、


なんだか、父は、
ちょっと泣きそうになっていたのが分かった。


 


もう何年ぶりかな~。
父の肩もみするの。


レイキも使ってしだしたら、


父が、「なんしよると?」
と言い出したけれど、


母が、「黙ってされときなっせ」と言ってくれたので、
ちょっと助かった。



父の思いまでを読み取ってみよう、までは、いかなかった。



喜んでくれているのが分かっただけで、
昨日はもうそれでいいやって思った。


正直、そんなに思いを感じてみるのが怖かった、というのもある。



途中で、息子と交代し、


私は母を。息子は父の肩もみへ。


 


息子の肩もみは、本当に気持ちがいいのだ。



小さい手と、圧がかかりすぎない強さの、


優しい感触がたまらなく、気持ちがいい。



それを、両親に味わってもらえたのも、嬉しかった。



母は、肩もみをして、とっても嬉しい、という表現はしなかった。


でも良く考えてみると、



父の表現があまりにもダイレクトで、


嬉しい、と思ってくれた母の気持ちの存在?があまり目立たなかった
だけかもしれない。


 


それって、


全てにそうだったかも。。。



私は、母の愛情は、いっぱい愛されて育った、と思ったことは
あまりない。



どちらかというと、母は、弟を可愛がっていた、と思っている。


 


それって、今まで、私が気が付かなかっただけのことかなあ??


 



ん~、今はまだ、「ちょっと待って~そんなにいっぺんに言われたら・・」って状態。。


でも、気が付いてしまった・・・のかも??


そうなんだ!そうなのか?


の一人自問自答。。。



今朝は、自分の左ヘキが痛い・・・
それも面白い、と受け止めよう。